富永 奈歩 先生 ブログ 「水をあげ過ぎてしまうお母さん」
2021.06.03 2021.06.02
こんにちは。
富永 奈歩です。
お読みくださりありがとうございます。
目次
水をあげ過ぎてしまうお母さん
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水をあげ過ぎてしまうお母さん
今回のタイトルをこんなふうにしてみました。
20代のお子さんのことでご相談に来られたお母さまについて書いてみようかと思います。
きっかけはお子様のことの相談からでした。
高校一年生の頃からいじめを受けたことをきっかけに不登校になり、その後引きこもりがちな生活をされているとのことでした。
お子さんの四柱推命の命式を鑑てみると、劫財と比肩の双並びですので、独自の理論、理屈で突き進みたい気持ちが強く、
人の意見には左右されません。お金に意識がいき勝ち負けの博打性があるため欲が絡むこともあり、お金を流しやすいですし、家庭性や協調性は薄いようです。
また、ご子様をさす日柱は「木火土金水」でいくと「木」にあたりますが、乙は幹が太くしっかりと根が張った大木ではなく、野山に咲く可憐で小さな草木でした。
次にお母さまの命式を鑑させていただくと、敗財と偏印の並びで頭脳明晰、縁の下の力持ちで、
他の組み合わせでは、常にパワフルに動き回り、休みの日でもじっとはしていられない。
命式中に印星が多く理論的ですが、隠れ倒食も持っておられるので物事を決めても中々思い通りにいかず
御子さんのことや自分以外のことでも苦労されたことも多かったのではないでしょうか?
お母さまご自身の日柱は大河のように流々と流れる「水」にあたります。
水は木が育っていくために必要な要素ですが、草木には大量の水を与えてしまうと根が腐ってしまいます。
お母さまとお話しさせていただいていると幾度となく「きちんと」「ちゃんとして」との言葉を使われていたので、
「きちんと」「ちゃんとして」には何か基準がありますか?と尋ねてみました。
お母さまは暫く黙って居られ、「そうですね。何を基準にしていたのでしょう?」と仰いました。
お母さまの物差しでお子さんを型にはめようとされておられたこと、
お子さんが望む前に先々のことを考えて知識や、情報を与え理論的にお話しをされていたことなど話してくださいました。
一生懸命に子育てをされてきたので「楽しめませんでした」とも。
お子さんの命式は独自の理論、理屈がキーワードですので、お母さまの声は届いていたのでしょうか?
頭ごなしに否定されることを一番嫌いますので、お母さまの声が届くためには、ポイントだけ押さえてお話しをされる。
相談された時にアドバイスをする。
最初から大きな目標を掲げるのではなく、まず目の前の小さなことから始めて出来る体験を増やすこと。
例えば、朝は遅くても9時には起きることを続ける。そのためにお母さまも一緒に取り組むことを掲げる。
日常的にできるようになったら次のスモールステップへ。
一緒に喜び、出来た成功体験を増やしていくことではないでしょうか。
お母さまも一生懸命になり過ぎて疲れてしまっていたようです。
シャワーのようにたくさんアドバイスを投げかけても草木に溢れるくらい水を与えると
根が腐ってしまうのと同じようにやる気がなくなってしまうのかもしれませんね。
もちろん決してお母さんは、必死で一生懸命に子育てしてこられたので、
それは凄いことです、ただ、心配するあまり御子さんもご自身も大変だったのではないかと思います。
性格は変わることはないですが、できる範囲での次のスモールステップをアドバイスさせていただきました。
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